温活の実践
イシハラクリニック
石原 新菜医師
主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。著書に13万部を超えるベストセラーとなった「病気にならない蒸しショウガ健康法」(アスコム)他、著書多数。
温活をすることは決して大変なことではないので、普段の生活に取り入れ、当たり前にしてしまう、ルーティーンにしてしまうのが良いですね。
食事はお腹を冷やさない温かいものを基本にして、なんでも薬味やスパイスを「ちょい足し」すると、さらに良いです。例えば、白湯を飲むときは、生姜やシナモンをちょい足しするなど。ちょっと大変ですが大事なのは筋肉。自分の体から熱をつくり出すためには欠かせません。スクワットを1日30回、お風呂に入る前に行うと、体が温まった状態でお風呂に入れるのでお風呂の効果も早く現れて、一石二鳥の時短になります。あとは、1日中腹巻きを。日中は薄手、寝る時はちょっと厚手と使い分けると良いです。ぜひ実践してみてくださいね!
オートミールで「食べる温活」
体を温める食材との組み合わせで、
冷えない体づくり
体を冷やすor温める食材については、考え方も様々です。一般的には、暑い時期、または暑い地域でとれた食材は体を冷やし、寒い時期、寒い地域でとれた食材は体を温める、と考えられています。
- ・玄米
- ・そば
- ・全粒粉パン
- ・黒米
- ・小豆
- ・牛肉
- ・豚肉
- ・鶏肉
- ・赤身魚
- ・青魚
- ・生姜
- ・にんにく
- ・玉ねぎ
- ・かぼちゃ
- ・ニラ
- ・納豆
- ・チーズ
- ・味噌
- ・醤油
- ・唐辛子
炭水化物・豆
など
肉・魚介
など
野菜
など
発酵食品・調味料
など
朝食
昼食
間食
夕食
温活の基本は、あたたかいものを積極的に取り入れること。朝、インスタントスープとオートミールをスープジャーに入れて出かければ、昼にはヘルシーなリゾットランチが楽しめます。さまざまな料理との相性がいいオートミール。みそ汁や中華スープでもお試しください。
腸内環境を整えて基礎代謝アップ
人の体は熱を生み出すことで、体温を36度前後に保っています。気温が高い夏は、体温を保つためのエネルギー消費は低め。気温が低い秋になるとエネルギー消費は高くなります。つまり秋から冬の時期にダイエットを心がけるのが、おすすめです。
※年平均に対する割合。 ※出典:国立栄養研究所 現国立健康・栄養研究所
食物繊維には、水溶性と不溶性があります。前者は腸内の善玉菌を増やし、血糖値の上昇を抑えます。後者は腸の動きを活発にする効果があるといわれます。
オートミールには腸内環境を整える2つの食物繊維がバランスよく、豊富に含まれています。
※日本食品標準成分表2020年版(八訂)の比較数値
ビタミンB1
鉄
たんぱく質
ぬるめのお湯にゆっくり浸かる
一日の終わりに、ゆっくりとぬるめの湯船に体を浸すことは、冷えない体をつくるためにたいへん有効な温活のひとつです。38〜40度のちょっとぬるめのお湯が最適。30分ほどゆっくりと湯船に浸かれば、心身ともにリラックスできます。
いそがしくてどうしてもシャワーのみで済ませてしまう、という方は、蒸しタオルで首の後ろを温めると、体全体が温まります。
オートミールの入浴剤で、
乾燥肌を、しっとりすべすべに
βグルカンは、オートミールに含まれる食物繊維。水に溶けやすく、やわらかなお湯が楽しめます。天然素材の保湿成分で、湯上がりのお肌はしっとりすべすべに。乾燥による肌トラブルにもお試しください。
- ※オートミールは、ガーゼに包んでから浴槽に入れてください。(排水溝のつまりの原因になります)
- ※オートミールを使用したお湯は、毎回お取替えください。
- ※追い焚きなどはしないでください。
天然素材の保湿入浴剤
オートミールの入浴剤を入れたお風呂にゆっくりつかることによって、体全体をすべすべの健康的なお肌に。
[材料]
- ・オートミール/適量
- ・ガーゼ/15cm四方
- ・ひも/20cm
[作り方]
- 適量のオートミールをガーゼで包みます。口を巾着のように絞って、ひもでよく縛ってください。
- オートミール巾着をお風呂にいれてよく揉んでください。白濁したお湯になり、肌のキメを整えてくれます。